5月14日に、学習院大学とSpace BD株式会社が開発された「宇宙利用論」カリキュラムで、第5回「SDGsと宇宙開発」の講義を行いました。「宇宙利用論」は、宇宙利用を科学・技術の視点から学ぶだけでなく、人文・社会・自然科学が積み重ねてきた基礎から応用に至る研究を連携・融合した総合知によって研究活動を行うものです。各研究領域が連携・融合し、新たな研究領域「宇宙総合知領域」を生み出す「総合知エコシステム」を目指しています1)。講義は金井宇宙飛行士の実体験談に始まり、宇宙法、マーケティング、事業開発、人工衛星とそのリモートセンシングデータ活用、そしてSDGsなど、様々な分野の専門家が講師となり、全学部共通科目として7月まで行われています。
「SDGsと宇宙開発」では、まず世界のサステナビリティの最新情報を、特にビジネスの観点から解説しました。そして、宇宙の地球にはない新たな3つの価値を「宇宙の価値トライアングル」を用いて説明し、そこから生まれる宇宙由来の技術・ソリューションが地上の課題解決に応用されている例を、横河電機の実例を含めて紹介しました。最後に、生徒の皆さんで宇宙由来課題解決を考えるグループワークを行いました。宇宙やSDGsにまだなじみのない学生さんもいましたが、活発に議論に参加していただきました。このような貴重な機会を提供していただいた渡邉先生、素晴らしいファシリテーションで活発なグループワークをサポートしていただいたSpace BDの西様に、心より感謝申し上げます。
1)学習院大学@宇宙利用論 | 全学部の学生へ宇宙をテーマに「文理融合の学び」と「実践の場」を提供 (gakushuin-spaceax.jp)