1月12日に行った東京大学の講義は、まずはSDGsの世界動向を、資本主義の変革の背景を含め解説しました。そして、「宇宙xSDGs」について、宇宙が地球を超えた「概観効果」、「極限環境」、「限界超越」という三つの価値を持ち、地上の課題を解決する様々なソリューションを生み出していることを話しました。具体的なソリューションとしては、横河電機で実際に行っている、ISSの微小重力を活用したライフサイエンス実験、人工衛星データを活用した森林管理の取り組み、月面でのサーキュラーエコノミーシステム構築の例を紹介しました。そして最後に、ストックホルム・レジリエントセンターが制作したSDGsウエディングケーキ(SDGsの17のゴールを分かりやすく三つの層に分けてウエディングケーキの様に表したもの)を見せて、宇宙を考えることは同時に地球を考えることであり、一緒に豊かで持続可能な社会を創って行きましょうと話して終わりました。
聴講された方から、「宇宙の三つの価値を示したトライアングルが分かりやすかった。」、「将来宇宙プロジェクトで学んだことを使ってみたい。」とのコメントを頂きました。これからも宇宙の価値を伝え、それを活かして様々な課題を解決していくことを、色々な方々と話し合って行きたいと思います。